ソニーFE 35mm F1.8のフード

カメラレンズにはフードを着ける派です。有害光のカットよりもむしろ前玉や鏡筒の保護のためです。保護フィルターは着けません。

基本的に常に装着するので、なるべく嵩張らないフードにします。また前玉の保護を考えるとなるべく開口が小さい方が都合が良いです。できれば樹脂で適度に柔らかい方が不注意でぶつけた時に安心です。そういう観点からフード選びしています。

FE 35mm F1.8の付属純正フードALC-SH159は十分に使える方だと思いますが、前玉の保護にはやや物足りなさがありました。

まず手持ちで使えそうなフードを見繕って、リコーGR(2013、APS-C)のGH-3が良さそうだと思いました。バヨネット部分を削り落とすとFE 35mm F1.8の前枠にぴったり被せられる内周サイズです。これを両面テープで固定するとなかなか良い塩梅です。

それでもフィルターを使うことも考えると両面テープで固定というのは少し不便です。他には55mmフロントキャップをレンズに取り付けることはできるのですが、フードの内部へと差し込んで脱着する際に斜めに差し込まないと入らず、フロントキャップの端を前玉に触れさせることもありえそうなのが少し嫌でした。

次にUNのスクエアフード52mm径UNX-8135が良さそうだと思い、購入しました。ステップダウンリング55-52mmを介して取り付けると、長さはGH-3よりも1cm程度短くちょうどケラレも無く開口部も狭められてさらに良い塩梅です。樹脂とのことですがかなり剛性がありぶつけたらレンズ鏡筒とカメラを保護するには強すぎるかなとはいうのが難点です。あとは見た目の問題として、FE 35mm F1.8は艶有り仕上げの一方でこのスクエアフードは艶消し仕上げなので多少の違和感はあります。

以上純正フードALC-SH159、リコーGH-3、UNスクエアフードとそれぞれ検討し、当面はUNのスクエアフードを着けて使ってみようと思います。

Levi's Vintage Clothing 606 Black Overdye

黒い606買いました。これは青い生地の606をさらに製品染めで黒くしたものだそうです。
これまで穿いてきたLVC606インディゴに補修の必要が生じたため修理職人に預けた帰り、前から欲しかったものでついリーバイスストアに立ち寄って購入してしまいました。

インクジェットプリンタでの顔料インクvs染料インクという話

顔料インクvs染料インクという話、結論から言うと、僕は染料インクのインクジェットプリンタを使っています。染料で写真作品用の品質といえばキヤノンPRO-100S(PRO-100のマイナーチェンジモデル)が最有力でしょうが、僕もキヤノンPRO-100Sを使用しています。
いわゆるプロ用途のインクジェットプリンタはほぼどれも顔料を使うプリンタです。顔料の方が耐久性に優れ紙を選ばずプリントできるメリットがあります。今ではインクジェットプリントもデジタルアーカイバルプリントとして市民権を得、写真作品として販売されていますが、それは顔料のインクジェットプリントです。耐久性の高さから顔料であるべきということのようです。顔料インクジェット印画のことを、わざわざデジタルアーカイバルプリントと呼び換えて表示していることも見受けられます。
僕は作品志向が強い方ですが、それでも染料プリンタを選んだのには僕なりの拘りがあってのことです。染料の方が紙の平滑さと紙の白さを活かしたプリントができます。紙によって左右される部分が大きいこと、それがむしろ利点だと考えます。また顔料では紙に上からインクを乗せるかっこうになるためでしょうが、紙の特質をある程度までは殺してそのインクの特質に支配されます。また顔料では基材に乗っているインクの色によって表面の質感と反射具合が変わることがあります。それらのことが僕には許せなかったのです。ホワイトフィルムやクリスタルといったとても魅力的な紙(正確には紙ではないものもありますが。)が販売されていて、その特質を最大限に活かしてプリントをしたいと考えるのです。紙を染めるイメージの染料に対し、塗膜を作るイメージなのが顔料で、基材の性質をいくぶんか隠してしまうのが顔料でありこの顔料の性質を好みませんでした。僕もあれら魅力的な紙が販売されていなければ顔料を選んでいたでしょう。紙の種類によっては染料ではまともに写真品質のプリントができないことがあります。そういう紙を使うことを断念し、いくつかの染料に向いた紙の特質を最大限活かすことを望んだ結果、染料プリンタを選んでいます。
僕は銀塩でもクリスタルペーパーを好んでいるように、光沢仕上げを好んでいるという理由もあります。光沢を活かすには染料が一般的に有利です。これも紙の表面に塗膜を作らず染み込む染料の特性によります。
ほとんどの場合、顔料インクジェットで十分、いや十二分の品質を得られると考えています。あるいは嗜好によっては顔料の方が向いていることも多いでしょう。顔料でも染料でも対応できる需要がむしろ多く、無理にどちらかにこだわらなくても多くの場合は事足りるでしょう。どちらでも足りるのであれば顔料の方が扱いやすいです。銀塩のカラープリントの経験をアマチュアにしては持っている方である僕ですが、それが顔料であれ染料であれインクジェットの品質は本当に上がり、美しくなったと思います――注意深く撮影し、注意深く画像を処理し、注意深くプリンティングを行う限りにおいては――。銀塩カラープリントもまた注意深くやる必要がありますが。また色空間が大きいということもデジタルによるプリントの利点でしょう。まだ銀塩カラープリントの利点を訴えたいとは思っているものの、インクジェットの品質も素晴らしいものがあると思います。また染料よりも顔料の方が多くの機種がありランクが上のものもあるので、染料の数少ない利点を評価するのでなければ顔料の方が良いでしょう。
染料インクジェットプリントの最大の欠点として挙げられる、顔料に比べて耐久性に劣るという点については僕は気にしません。多少厳しい環境でも10年20年は保つようなので、まあいいんじゃないでしょうか。10年経ったらリプリントすればそれでいいじゃないですか。ある程度以上に保存に気を遣えばさらに保つようですし。
ちなみに、現状で常用しているのはピクトリコのGEKKOパール、GEKKOブルー、ホワイトフィルム、SiHL Metallic Pearl、ピクトラン クリスタルといったものです。いずれも面質が美しいメディアです。

PC一新

PCを一新しました。Capture OneとSilverfastを動かすことが一番重い処理ということでそこをターゲットに静かで小さめのPCにすることを考えています。もっとも、HaswellのCore i5でも特に重いとは思っていなかったのですが、マザーボードからの機器接続規格が古くなり始めたかなと思っていたのでそこを新調することが主な目的だったりします。あとは例のSpectre/Meltdown緩和パッチで重くなるのが明らかとなったのもあります。また、"プチフリ"が多く、色々とOSなどの設定を見直しても改善せず、OSを入れているSSDを疑ったので交換しました。現在の構成でSSDだけ前のままにするとプチフリが相変わらずで、SSDを新しいものに変えたところ解消したのでやはりSSDのせいでした。5年使ってそこそこの累計書き込み量になっていたので変え時だったようです。
Mini-ITX規格でCryorig C1採用を前提にした構成です。結構多くのパーツを流用しています。

  • Silverstone FT03-MINI
    • 底面ファンをNoctua NF-A15 PWMに換装
  • AMD Ryzen 1700
  • AMD Radeon Pro WX 5100
    • 冷却ファンをNoctua NF-A8 PWMに換装(タイラップで固定)
  • ASUS ROG STRIX B350-I GAMING
  • Ark オリジナル Samsungダイ DDR4-2666 8GB×2枚
  • Cryorig C1
  • Silverstone ST30SF v1
  • Samsung 850 120GB SSD
  • WD Black 512GB NVMe SSD
  • Kingmax 480GB SSD
  • Seagate Barracuda 2TB HDD×2

ファンはNoctuaを多く使っています。ケースは光学ドライブを載せられるタイプですが、ここ2年程光学ドライブを使った記憶がないので潰してHDDを載せました。FT03-MINIケースはオールインワン水冷対応ですが、ポンプ音が嫌いなのと簡素な構造が好ましいと考えることから空冷です。なるべく簡素にしておくようにしています。C1のようなクーラーが出ているのでこれでうまく冷却と静音を両立できます。
この構成で6×8の4800dpiでのスキャンデータ(およそ1憶ドット超え)や、α7R II(4240万画素)のRAWデータを扱っています。

シグマ Art 24-35mm F2 試し撮り


ズームレンズ、環境光のみ手持ちでこれだけ撮れるとは凄い時代になりました。α7IIにMC-11でArt 24-35mm F2を装着しています。手振れ補正の無いレンズですが、この組み合わせではα7II側のセンサーシフト手振れ補正が有効です。