SIGMA DP2 使いこなし

※書きかけなんですが、生産終了の話も出てきたのでもう公開します。多分これから作例を交えて色々書き足します。もうちょっと準備してから公開するつもりだったんですが。
※※結局DP2とほぼ同じ仕様であるDP2sが発売されるようですね。

売れて欲しいカメラなので使いこなしについて書いてみようと思います。なお断っておきますが私は写真学校などで写真教育の課程を修めたわけではありません。本などで独学しただけです。一応、そういう人による使いこなし術の記事だと思って読んで下さい。

Foveon素子の特性

このカメラの最大の特徴がこの素子でしょう。アンダーに弱いという大きな弱点を持っています。しかしクリアな精細感、緻密な質感描写はずば抜けていると思います。

RAWモードで撮ろう

実はシグマ自身がRAWモードでの撮影を推奨している節があります。カタログの「シグマの考える仕上がりイメージ、JPEGモード」及び「Rawファイルの力を引き出すSigma Photo Pro」という項目に書いてあります。要約すると、"JPEGモードの画像はシグマからの一つの提案です。それを良いと思う方は是非手軽にJPEGモードで撮って下さい。しかしRAWモードでは更なるクリエイティブな撮影をお約束します。またJPEGの圧縮方式にはいくつかあり、DP2本体に搭載されているJPEGモードでは(他社の一般的なデジカメのJPEGモードと同じく)最良の画質を得られる方式を採っていません。RAWファイルから生成するJPEG画像では最良の画質を得られる方式を選択できます。"といったような感じです。
私もRAWモードから現像する画質には当初この小さな筐体から生み出された画像としては感激しましたし、RAWモードで撮ることを推奨します。またRAWファイルからLow画質相当のJPEG抽出することもできますので、RAWで撮っても一手間掛けるだけでJPEGモードの画質は一応得られます。

感度ごとの描写

高感度にしても明るいところでは実はそれほど大きな破綻をしません。しかし高感度が欲しい肝心の暗いところでノイジーになります。作例を参照して下さい。単体露出計で測ったEV値も記載しておきます。画質を大きくスポイルしないのはISO100~400だと思います。(まだ撮っていません。後日更新します。)

レタッチ耐性

露出の違うRAWファイルからなるべく近い明るさになるように付属ソフトSigma Photo Proで調整してみましょう。AEで設定されるよりも露出を多目にかけた方が暗部ノイズに悩まされることが無いので良いと思います。私は+0.7EVの露出補正を常時設定しています。しかし白飛びしやすいのでそれなりの注意は払わねばなりません。私がデジカメ画像では明るめの画像を好んでいることも影響しているとは思いますが、+0.3EVには設定しておいても良いと思います。

色飽和のお話

赤や緑の高い彩度のものを撮ると色飽和しやすいです。

サッポロポテト!

強い光源を入れた時に発生する現象です。DP2とDP1sではDP1に比べ改善しているとのことですが、あまり極端に強い光源を入れると発生します。実用上はあまり問題無いと思います。フィルムも使う身からすると、太陽を入れるなど輝度差の大きな時はネガフィルムで撮ってプリントで調整するのが良いと思っています。

解像度は抜群のレンズ

ほとんどAモードのみで使う

主にAモード(絞り優先モード)でF2.8からF5.6にして使うことがほとんどです。実焦点距離24.2mmなのでF4くらいに絞って5メートルも離れればもうパンフォーカスに近くなります。手ブレが怖いのでなるべくシャッター速度を速くしたいので開放近辺で使うことが多いのです。また開放から問題の無いレンズなので画質的な理由から絞ることはありません。

いくらか歪む

レトロフォーカスタイプレンズの宿命でしょう。撮影距離2m、5m、15mでの例を載せておきます。(まだ撮っていません。後日更新予定)

操作性

露出の確認にはあまりアテにならない背面液晶

背面液晶は最近のデジカメとしてはあまりきれいじゃないです。鑑賞用にはあまり向きません。またこれは他のデジカメでも言えることですが露出具合を確認するにはあまりアテになりません。ただ白飛び警告を表示するように設定できるのでそれを設定しておけば慣れれば大体は把握できるようになると思います。

レンズ駆動音

起動時と終了時に素敵な音がします。往年のフィルムコンパクトを彷彿とさせます。フォーカス調整してもククッと音がします。

AF速度

ファームウェアがVer.1.03になってからいくらか速くなっています。まだそれ以前のバージョンを使っている人はファームアップしましょう。精度も犠牲になっていません。

得意なシチュエーション、苦手なシチュエーション

暗いところは大嫌い。明るいところは大好物。ただし開放F2.8のレンズでさらに開放から超のつく高性能なので、そこそこの暗さまでなら対応できます。

持っておきたいアクセサリ

外部フラッシュ

どのカメラを使うにしても外部フラッシュを持っておくことは撮影の幅を広げてくれます。写真は光を使うのですからその光を生み出す機械が重要なのは当然です。一応内蔵フラッシュもあるのですが、やはり貧弱です。なおシンクロアダプタが無いので、シンクロコードで繋ぐタイプのフラッシュではホットシューに載せるシンクロアダプタが必要になります。まあ、このカメラでそんなフラッシュを使う人は少ないでしょうけど。もちろん普通のアクセサリシューに載せるクリップオンタイプのフラッシュではそのまま使えます。高感度性能はお世辞にも良いとは言えないのでフラッシュを持っておくと室内でのちょっとした小物撮りなどに活躍すると思います。

三脚

これもどのカメラを使うにしても言えますね。最近のカメラでは当たり前ですがセルフタイマーも付いているので、三脚を使えば記念撮影で自分も入ることができますし。

他のカメラ

アクセサリじゃないのですが。単焦点であるということを除いても癖の無い万能カメラだと言えば嘘になりますので、デジイチなども持っておくと困らないと思います。また普通の1/1.7型などのセンサーを搭載したコンデジでも良いでしょう。DPを補完させるデジカメをデジイチにするか、コンパクトデジタルカメラにするかはそれぞれの好みで選んで下さい。画質をとにかく優先したいのならデジイチですし、DPが持ち歩くには限界の大きさだと思うのでしたらコンパクトデジタルカメラです。