そして狼は赤頭巾を食べた

安くなってたのでつい人狼のDVDを購入しました。
手描きセルアニメの最後の仇花のような作品です。
プロテクトギア強過ぎです。プロテクトギアを装備していても銃弾を受けるとかなり痛いという設定なんですが、そんな素振りはありません。訓練で使うのは実弾よりも衝撃が大きく痛さのある弾なのでしょうかって思ってたら漫画 犬狼伝説の設定資料集を読んでいたら、訓練では特殊なスタンガンを使っているとのことになっていますね。ということは実銃で撃っても弾いてしまうような強化装甲服を着用している特機隊前衛隊員に包囲された時は、スタンガンで反撃すればいいのですね。また「銃を手に立ち塞がるものあらばこれを撃て」と躾けられているのが”ケルベロス”の習性なんですが、先に撃たせています。おかしいなあ。それと撃ち過ぎ。そんなにたくさん撃たなくても制圧には十分でしょ。
作画レベルは凄いしラブロマンスだけど女の子と観るような作品ではありません。ハッピーエンドともその逆ともとれるラストをはじめ、暴力表現もアニメにしてはきつめですし、全体的に孤独な男の世界を表現しているところなど、一緒に見た後に何を話そうか困ること請け合いです。
女性の入る余地のない世界観であるのがこのケルベロス・サーガなのですが（実際、漫画版で出てくる女性は翠だけ。その翠も普通の女性ではなく特機の前衛隊員です。そして翠の出番はこの映画版にはありません。）、この映画版ではヒロインが出てきます。これはアニメの制作現場は基本的に男だけの世界で、さらに作品にも女性が出てこないとなると、士気に関わるからだそうです。やっぱりかわいい女の子を描いてた方が楽しいんですね。

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