book review: 芸術の設計

岡崎乾二郎編著「芸術の設計―見る/作ることのアプリケーション」

この本の面白いところは、受験参考書のようなノリでだれでもできる芸術といった書き方をしているところ。誰でも簡単に始められることのように書いている。芸術を設計するといいながら、この本の中では結局のところ芸術的なことは語られない。その技術的な側面についてはある程度実践的に、それこそあまりにも卑近過ぎるくらいに書いている。でも実際に何かを始めようとした時の手助けになるようなことは無い。マニュアル化しようとしても必ずそこから漏れ落ちる部分を強く意識させる本だと思う。

追記: おそらくマニュアル化から漏れ落ちる部分に焦点をあてているんだと思う。だからこそこういった書き方になっているはず。

芸術の設計―見る/作ることのアプリケーション

芸術の設計―見る/作ることのアプリケーション

追記: 次のエントリーもどうぞ。”芸術の設計”のプレゼンテーション動画 - I know a dirty word.