Schneider Kreuznach, Super Angulon 5.6/47 (MC)

  1. 構成図、光量分布図、ディストーション
  2. MTF図
  3. 物理サイズ
  4. Super Angulon (MC)共通カタログ

公称イメージサークルは98mm(F5.6), 123mm(F22)。でも実際はもっと広く結像しているし、端まで大きな破綻の無い美しい像を結ぶ。像がケラレ始めるのは150mm近くになったくらいから。テレタイプでもなければたいていのメーカーのたいていのレンズは公称イメージサークルよりも広い結像範囲を持つ。

構成図を見ると典型的なビオゴンタイプ。解像良し、コントラスト良し、色良し、歪みなし、と素晴らしいレンズ。イメージサークルも十分にあるので2×3判で使う分にはムーブメントはイメージサークルを気にせずにできる。

シュナイダーの47mmのSuper AngulonにはF8, F5.6(MC), F5.6(XL)の3世代存在する。僕の使っているF5.6(MC)の世代のものは今はXLレンズに置き換えられて生産終了。ただ良いレンズなだけにそれなりに売れたようで、中古では結構な流通量があり、市場価格も大して高くない。

ちなみにDigitar 5.6/47が同じレンズのもよう。構成図やその他緒元を見比べると全く同じ。F5.6(XL)ではなくF5.6(MC)をDigitarに採用したあたりからすると、シュナイダーとしては解像力ではF5.6(MC)の方が上回っていると判断しているのだと思われる。イメージサークルはDigitarの方が小さく表記されているが基本的にデジタル対応レンズとして認められるイメージサークルがそれだけということだろう。ただし、デジタルレンズとして組立て精度を高めたりなどはしているかも知れないし、カタログにおける諸元が等しいからと言ってまったく同じであるかは分からない。