縦横比

2:3の縦横比ってあまり好きじゃない。3:4くらいが一番好き。だから6×8を愛用している。2:3はちょっと横に伸びやか過ぎて何か散漫とする。6×6はちょっとまとまり過ぎていて入り込む余地を感じさせてくれない。6×7は人が撮っているのを見てカッコイイと思うけど、ソリッド過ぎて何か馴染めない。間をとって6×8みたいな3:4が一番好き。プリントも大四つ切だから3:4でしっくり来る。4×5や8×10は好きだけど、テクテク歩いて撮るし体格があまり大きくない僕には大判はきつい。
デジカメでも3:4が良くって、マイクロフォーサーズを買おうかと思ったんだけど、何かイマイチな質感描写だったし、ゾクゾク来るものが無かった。攻撃的にならなければ撮れないけれどその攻撃的な感覚が無かった。マイクロフォーサーズはデジカメとしては良く出来ているし、普通に撮るのならマイクロフォーサーズは合理的だと思うけど。それにあの描写では「神は細部に宿る」と信じている僕には駄目だった。
まあ、トリミングしてしまえばいいだけなんだけど、フレームを覗いている時に感じるものが違うような気がして写真のフォーマットは結構こだわってしまう。それに切ってしまうとシフトしているのと同じ効果が出るから無アオリで撮るその制約が大切な小型カメラではそれは大切なモノを奪っていってしまうと思った。勘違いかも知れないけれど、今はそうやって撮っていこうと思う。
ノートリ原理主義も下らないと思うけど、そういう嗜好が僕にはあると思う。
結局デジカメでは2:3なものばかり使ってノートリでプリントしちゃっている。
写真は自由なようで自由でない。