ペンタックスリコーGRとニコンクールピクスA

GRを買った私ですが、よく似た基本スペックを持つコンパクトデジカメとしてクールピクスAを無視はできないでしょう。私も購入に際してこの両機種を比較しました。
GRにした一番の決め手はフルプレススナップでした。シャッターボタンを半押しせずに一気に押し込むとAF動作を省略してあらかじめ設定した距離にピントを合わせてシャッターが切れます。これは目測早撃ちをやるのに便利な機能です。次に専用設計の0.75倍ワイドコンバージョンレンズがGRには用意されているのも大きかったです。別に専用設計でなくても良いワイドコンバージョンレンズを他から持ってくればよいのですがやはり専用設計の安心感はあります。
他の操作性などはどちらもボタンやダイヤルがいっぱいあってそれなりにちゃんとしてるようだったのであまり気にしませんでした。センサーはどうせ同じものでしょうし、レンズはちゃんと写ればこだわりませんのでサンプルを見て両機種ともしっかりしたレンズだと分かったし画質はどちらも十二分に良いと判断しあまり気にしませんでした。レンズバリアが装備されていてレンズキャップが要らないのは両機種とも同じでしたし、ファインダー関係のオプションもほぼ同じということでここでは差はありませんでした。デザインも特に変な奇を衒ったものでなく黒ければ何でもよいので気にしませんでした。AF速度については18mmで換算28mmの広角ですからセンターでのAFがあれば十分で、そこでは両機種とも私に必要な速度は出ていて気にしませんでした。
クールピクスAの明らかな利点はMFリングがあることですが、電子式でどこまでも周って、リング位置と合焦距離が対応しないのなら別に大した利点とは思えませんでした。これは私がレンジファインダーカメラに慣れ過ぎているというのもあるのでしょう。このMFリングで見事な早撃ちをする人もいるはずです。
今のところのGRへの不満はPモードの挙動です。手振れ限界が近くても絞ろうとします。さくっと絞りを開けて下さい。コンパクトカメラはPとMを主に使いたいのでPの挙動が自分に合わないのはストレスです。
しかし操作の習熟のためとカメラの特性を知るためとで少し試し撮りをしていますが、このコンパクトさでこれだけの高画質を得られ、高感度も出せるというのは凄いですね。8万円というのは他にもっと安いカメラが出ているので高く思われるかもしれませんがバーゲン価格ですね。安過ぎて何か悪い所でもあるのではないかと変な心配をしてしまうくらいです。