今井智己×金村修 "光と重力"展 アーティストトーク Feb. 12th, 2010 於リトルモア地下
アーティストトークは久し振りに聴いてきました。やっぱり作家の人が話しているのを聴くのは面白いですね。
今井智己×金村修というのはイマイチピンと来ない組み合わせだったのですが、今井さんも自分でそう思っていたらしくそこからトークが始まりました。今井さんから金村さんへご指名があって実現したトークだったようです。金村さんから返事が返ってこなくて駄目かなと思っていたら朝8時に金村さんから電話があってやりますよと言われたそうです。朝早い人ですからね。今井さんより金村さんが1回りほど上の世代ですが、今井さんは金村さんの写真をずっとカッコイイと思っていたそうです。それでも接点が無いだろうなと思っていたけれど、最近今井さんが漸進快楽写真家を読んで、ひょっとしたら10のうち3か4は通じ合えるかもしれないと思って、話してみたいと思ったそうです。
今井さんの今回の"光と重力"に関しての話よりも今井さんと金村さんのフリートークといった感じでした。今井さんから金村さんに色々尋ねるといったことの方が多かったです。今井さんが色々と尋ねるもので、今井さんの写真よりも金村さんの写真についての話が多かったような気がします。
司会の女性も上手く進行してくれて、あっという間に終わってしまった印象です。1時間あったのですが。
金村さんはタイトルを決めるのに苦労するとのこと。金村さんはタイトル案を書くためのノートまであるとのこと。金村さんいわく今回の"光と重力"というタイトルは松本清張みたいでカッコよいとのこと。今井さんも結構苦労してタイトルをひねり出しているそうです。やっぱりタイトルは大事ですから。
カッコイイという言葉がたくさん出たトークでした。金村さんにとってはカッコイイか否か、そこが重要ですからね。
Wikipediaに金村さんが鈴木清の遺展を取り仕切ったようなことが書いてあったけど、金村さんいわくそれは何かの間違いだそうです。全然そんなことはなく、おそらく何かが間違って伝わったのだろうということだそうです。
熱心にメモを取っている人も多く、非常に熱のこもったトークショーでした。質疑応答もいい質問が多く、答える方もたじたじな感じでした。
質問で今井さんの今後の活動について尋ねるものがありました。「人でも撮ってみますか」なんて言っていましたが、トークのアフターでは「まあ、ショーだからね、面白いことを言わないと」とも言っていたのであんまりやる気は無さそうです。
金村さんは以前日本カメラの月例コンテストモノクロ写真の部の選者をやっていましたが、今井さんもあの選評などは好きだったそうです。ただ読者からの抗議は多かったようですが。本にしてまとめて出してほしいところですが、写真を投稿した側の同意など色々と難しいのでしょう。
今井さんも金村さんも素敵な人でした。
- 作者: 今井智己
- 出版社/メーカー: リトル・モア
- 発売日: 2009/12/15
- メディア: ペーパーバック
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