小山泰介×名和晃平トークショー, 06th/Jun./’10, 於G/P gallery, Melting Rainbows / Starry

小山泰介のプリントを見るのは二度目です。一度目は表参道のSpiralでのEntropixのものです。そして今度はかつて小山泰介が作成したポスターを元にして作成したMelting RainbowsとStarryのものです。
小山泰介が作成したプリントに水を掛けてプリントを溶かし、その溶けていく様を写真に収めたのがMelting Rainbows, あるマンションの共用部に飾るために作成したのがStarryです。
さて、トークショーに行ってきたのでその内容を。まずアートディレクター後藤繁雄によって小山泰介の紹介がなされました。それから名和晃平と小山泰介のトークでした。
印象的だったのは、デジカメでグラフィックのように見える作品を制作していながら小山泰介は「写真」にこだわると言っていること。そのためにあえてノートリミングで制作しているとのこと。それとなんでも撮る見る行為に疲れてしまうから、あえてカメラを持ち歩かないようにする時を持ったり眼鏡を外してピンボケの視界を得て見ないようにするとかいうことでした。
個人的には小山泰介はそれほど写真にこだわっているようには見えませんでしたので、意外でした。そしてそれと同時に写真とは何かを考えさせられるところがありました。
なおこれまで60×90cmのプリントで30万円で売っていましたが、今回は一回り小さいプリントも制作し、15万円と安いエディションも用意してあります。お買い上げはG/P Galleryまでどうぞ。