anti racism

ワールドカップを観ていたらanti racism(反人種差別)のメッセージがゲームの前に読み上げられていた。木村浩嗣スポーツナビでコラムを寄せていた頃のコラム、「ジダンの頭突きに見る、サッカーの醜さ」というのを思い出した。UEFA主催のチャンピオンズリーグヨーロッパリーグ(08-09シーズンまではUEFAカップだった。)でもゲーム前にanti racismのメッセージが読み上げられる。逆に言うと、anti racismをことさらに強調しなければならないくらいにスタジアムはracismに満ちているのだろう。木村さんはフットボリスタ編集長を務めるようになってからも、フットボリスタ誌上で黒人差別のチャントが歌われるスタジアムの醜さについて文章を寄せている。
同じ黄色人種どうしとはいえ、民族が違い、また現在進行形で非常に深刻な問題を抱えているのが日本と北朝鮮だけれど、川崎フロンターレ中村憲剛ら日本代表選手と北朝鮮チョン・テセは互いに応援し合っていたようだ。スポーツナビの記事に出ている。
一体どちらがスポーツの、人間の本質なのだろうか。きっとどちらも本質なんだと思う。相矛盾するように見えるものが同居しているからスタジアムは熱狂の器であるのだと思う。