金村修 "Crash Landing (mole unit no.4)"

金村の写真学校時代の先生が「ハイスピードで都市を撮っている」と金村のことを評したそうだけど、まさにそう。何かがブチ切れた状態で撮っているとしか思えない。
都市の写真と言うには調和が無い。しかし調和の無さが首尾一貫していて調和を生み出している。
アンチ・クライマックスとすべてクライマックスとが同居している。
文章も傑作だ。

まぁいいや、そんなわけで俺はいきなりパンチラ撮りの神様、「パンチラ大将軍」とかいう人間にならされてしまった。パンチラ撮って20年、パンチラの神様がマジのパンチラ撮りの極意を君たちに披露するとか言って、セミ・ドキュメンタリー風のAVにでっちあげる気だ。パンチラ撮って20年っていったって俺はまだ20才だぜ、生まれた日からパンチラ撮ってることになるじゃあねぇか、“大丈夫、大丈夫、モザイクいれるから”ってどこにモザイクいれるんだよ、モザイクいれりゃあ何したっていいのかよ。

だけどねぇねぇ、お母さんもこれ読んでくれてる?俺、ロックンロールのスターにはなれなかったけど、ちゃんと働けるようになったしさ、マジメに文章も書けるようになったし、写真も世の中に出せるようになったんだよ、今が俺の頂点かもしんないよ、だけど明日は何をやっているんだろうねぇ?まぁそんなことは俺の知ったことじゃないけどさ、どっちだっていいことだもんな、そんなこと。

こんなのが結構な分量で書かれている。金村修という写真家に興味があれば一回読んでみることをすすめたい。